2024.02.17
極楽寺だより「彼岸号」を掲載いたしました。
2023.12.07
極楽寺だより「十夜号」と「年末号」を掲載いたしました。 詳しくは極楽寺だよりのページへ
2023.07.18
極楽寺だよりNO.68「施餓鬼号」を掲載いたしました
2023.07.13
極楽寺だよりNo.67「6月号」を掲載いたしました。
2022.12.18
極楽寺だよりNo.64「年末号」を掲載いたしました。
2022.05.19
毎月の行事を追加・更新しました。
2022.05.19
行事報告を更新しました。
2022.03.01
ホームページが公開されました。

浄土宗開宗850年記念慈業

浄土宗の宗祖 法然上人が43歳の時に専修念仏による救いを弘められて「浄土宗」を開かれて来年が開宗850年の節目に当たります。
極楽寺でも開宗850年を記念して2つの記念慈業を行います。

浄土宗開宗850年記念慈業

①納骨堂の開設

 かねてより計画として温めてまいりました、納骨堂を本堂内に開設いたします。

※詳しくは納骨堂「白雲殿」のページにてご覧ください。

②鐘楼の再建工事
 極楽寺の境内にて伽藍の一つとして檀信徒や地域の方によって大切にされてきた鐘楼を新しく再建いたします。
今の鐘楼は元は明治12年に建立され、先の大戦にて梵鐘は軍事供出され、戦後の昭和23年に梵鐘を新たに鋳造し、屋根の改修工事等を行い現代まで約70年が経過しており、老朽化が顕著になってきています。この鐘楼を取り壊し、新たに鐘楼を建て直す計画をいたしております。
明治12年建立・昭和23年改築の鐘楼
本堂内納骨堂(白雲殿)

おてらおやつクラブの活動にご協力ください。極楽寺までお持ちいただくか、送ってください。

おてらおやつクラブは、子どもの貧困問題を解決する、 おそなえ・おさがり・おすそわけの活動です。

         

活動紹介

日本国内において子どもの7人に1人が貧困状態にあります。(厚生労働省 2019年国民生活基礎調査より)

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。
活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。
全国のお寺と支援団体、そして檀信徒および地域住民が協力し、慈悲の実践活動を通じて貧困問題の解決を目指し、地域での見守りを作っていきます。

「おてらおやつクラブ」の活動は、2018年度グッドデザイン大賞を受賞しました。目に見える物も形もないNPO法人の取り組み、ましてやお寺の関わる活動ということで、賛否両論を巻き起こしている活動でもあります。審査委員の評価はこのようなものでした。

従来、寺院が地域社会で行ってきた営みを現代的な仕組みとしてデザインし直し、寺院の「ある」と社会の「ない」を無理なくつなげる優れた取り組み。地域内で寺院と支援団体を結んでいるため、身近な地域に支えられているという安心感にもつながるだろう。それができるのは、寺院が各地域にくまなく分布するある種のインフラだからだ。全国800以上の寺院が参加する広がりも評価ポイントのひとつであった。活動の意義とともに、既存の組織・人・もの・習慣をつなぎ直すだけで機能する仕組みの美しさが高く評価された。

お寺には沢山の食べ物が、仏さまやご先祖さまへの「おそなえ」としてあります。お寺で修行生活するものは、お預かりした仏さまへのお布施やお供物を「おさがり」としていただきます。こうして「お仏飯」で育てていただける身にありながら、時にはいただき過ぎたお供え物を無駄にしないために、頭を悩ませることもあります。

2013年5月24日大阪のマンションの一室で母子が餓死状態で発見される事件が起こりました。この豊かな日本で餓死なんて・・・胸を痛めました。一日一食の食事に困る子どもたちが増えている、「子どもの貧困」が深刻です。

そんななか、お寺の「ある」と、社会の「ない」をつなげることで、どちらの課題も解決しようというアイデアが思い浮かびました。「おてらおやつクラブ」は仏さまへの「おそなえ」を「おさがり」として「おすそわけ」する活動です。趣旨に賛同する全国さまざまな宗派のお寺さまは現在47都道府県に1,500カ寺ほどあります。母子家庭や生活困窮者を支援する全国500ほどの団体さま(NPO団体や社会福祉協議会、子ども食堂や行政窓口など)と連携し、必要な方々へ「おすそわけ」しています。2017年8月には、特定非営利活動法人おてらおやつクラブとして法人化しました。

「おてらおやつクラブ」はお寺が直接、母子家庭や生活困窮者への支援を行っているわけではありません。すでに支援活動を行っている専門の団体と連携し、団体を通じて「おすそわけ」を届けています。貧困問題の現場で、その課題の解決には専門知識が必要です。お寺はあくまで、支援団体の後方支援を担うのがその役割です。

「おてらおやつクラブ」に参加するお寺の多くが、身近に貧困問題を考えるきっかけになった、これなら自分たちでもできると思ったと手応えを感じています。仏教は苦しみから逃れるための教えです。苦しみから逃れる教えを説くものは、人々が感じている苦しみを知らなければなりません。苦しみを知り、苦しみから逃れるための教えを実践する。「おてらおやつクラブ」は、まさにお釈迦さまが説く慈悲の実践活動の現場です。

「おてらおやつクラブ」にとって、いちばん大切なものは何か?改めて実感していることがあります。今も昔も変わることなく、お寺が担ってきた役割です。人々が仏さまへの「おそなえ」をこれからもしてくれる場所であり続けるよう、お寺という場所を守っていくということ。昔からお寺という場所で行われてきた仏の慈悲の実践活動、仏さまへの信仰の心を相続していくことが、「おてらおやつクラブ」にとって大切なものであり、それが貧困問題解決のための一助となると信じています。

                 特定非営利活動法人おてらおやつクラブ
                 代表理事 松島靖朗 (まつしませいろう)

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